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キリストにあるアイデンティティ

  • 8月17日
  • 読了時間: 6分

「キリストにあるアイデンティティ」 

聖書箇所:エペソ人への手紙 1章15〜23節、2章4〜10節 

デヴィン・スタッグ 

神戸ユニオン教会

2025年8月17日 

 

今日は「私たちのアイデンティティ」について、そして信仰者としてそれがどのように変化するかについて話します。 

 

あなたは誰ですか? もし私が運転免許証やパスポートを見せたら、どんな情報が分かるでしょうか? 名前、年齢、身長、住所などですね。 それで私が「誰か」が分かるでしょうか?  

 

では、履歴書や職務経歴書を見せたらどうでしょう?どこの学校に通ったか、何を学んだか、書いた論文、教員免許の有無などが分かるかもしれません。それで私が「誰か」が分かるでしょうか? 

 

実際には、そうではありません。では、私は誰なのか?あなたは誰なのか? 

最後にもう一つ。もし誰かが予告なしにあなたの家に入ってきたら、まず知りたいのは「その人が誰か」でしょう。そして「どうやって入ってきたのか」も気になるはずです。このように、「自分が誰か」という認識、つまりキリスト者としての自己認識は非常に重要です。 

 

抽象的な概念ではありますが、自分自身をどう見るかによって、世界の見方や自分が何を成し遂げられるかが決まってきます。例えば、「自分は太っている」「頭が悪い」と思ったり、他人が言う「怠け者」「のろま」といった言葉に同意してしまうと、そうした考え方が世界観を形作り、本当の自分を見ることを妨げてしまいます。 

 

だからこそ、家族という単位はアイデンティティの形成において非常に重要なのです。家族は愛、安全、安心、規律、そして「あなたはこの家族に受け入れられている」という確信を与えるべき存在です。良い自己イメージを持っていれば、より高い目標に向かって努力するでしょう。逆に、自己イメージが悪ければ、潜在意識が行動や能力の認識を制限し、最終的には達成できることも制限されてしまいます。 

 

エペソ人への手紙1章6節では、私たちが神の家族に養子として迎えられたことが示されています。   


3 わたしたちの主イエス・キリストの父である神は、ほめたたえられますように。神は、わたしたちをキリストにおいて、天のあらゆる霊的な祝福で満たしてくださいました。 4 天地創造の前に、神はわたしたちを愛して、御自分の前で聖なる者、汚れのない者にしようと、キリストにおいてお選びになりました。 5 イエス・キリストによって神の子にしようと、御心のままに前もってお定めになったのです。 6 神がその愛する御子によって与えてくださった輝かしい恵みを、わたしたちがたたえるためです。

 

 この箇所が素晴らしいのは、私たちが神の家族に養子として迎えられただけでなく、その計画が世界の始まりからすでに定められていたことを示している点です。 つまり、私たちは最初から神の家族の一員として意図されていたのです。家族というのはそれぞれ異なり、独自の習慣や伝統、考え方を持っています。  

 

たとえば、私の祖父母の家(アメリカ)を訪ねたら、靴を履いたまま入っても大丈夫ですし、冷蔵庫から飲み物を取って、くつろいで座っても構いません。 でも、絶対に祖父の椅子には座らないでくださいね。座ったら叩かれます(笑)。私はそれを身をもって学びました。 それでも、私はその家族の一員としての居場所がありました。  

 

神である父は、天に座しておられ、イエスを死者の中からよみがえらせ、御自身の右の座に着かせました。 

 

エペソ人への手紙 1章19〜23節を読みましょう:  

19 また、わたしたち信仰者に対して絶大な働きをなさる神の力が、どれほど大きなものであるか、悟らせてくださるように。 20 神は、この力をキリストに働かせて、キリストを死者の中から復活させ、天において御自分の右の座に着かせ、 21 すべての支配、権威、勢力、主権の上に置き、今の世ばかりでなく、来るべき世にも唱えられるあらゆる名の上に置かれました。 22 神はまた、すべてのものをキリストの足もとに従わせ、キリストをすべてのものの上にある頭として教会にお与えになりました。 23 教会はキリストの体であり、すべてにおいてすべてを満たしている方の満ちておられる場です。

 

そして、私たちが養子として迎えられたからこそ、キリストにあって家族の一員として「座る」ことができるのです。  

 

エペソ人への手紙 2章4〜6節も読みましょう:  

 4 しかし、憐れみ豊かな神は、わたしたちをこの上なく愛してくださり、その愛によって、 5 罪のために死んでいたわたしたちをキリストと共に生かし、あなたがたの救われたのは恵みによるのです  6 キリスト・イエスによって共に復活させ、共に天の王座に着かせてくださいました。  

 

想像できますか? 

 

エペソ人への手紙は本当に素晴らしい書です。私の説明だけではその深さを十分に伝えきれません。ですから、ぜひご自身で読んでみてください。私の教えに頼るのではなく、自分で掴み取ってください。そして、日曜学校のディスカッションに参加したり、友人とこのことについて語り合ってみてください。  

 

「私たちは神の家族の一員である」 このことを再確認できるのは、何よりも心強いことです。  

 

今日最後の問いかけです:あなたは自分自身をどう見ていますか? 

 

神との関係が深まるにつれて、家族とのつながりを保ち続ける中で、神は私たちに「本当の自分」を少しずつ明らかにしてくださいます。そして私たちは変わっていくのです。  

 

神が私に語られる言葉はこうです:  

「デヴィン、お前には声がある。お前は内気ではない。お前は私と共に歩んでおり、私はお前の口に私の言葉を置いた。お前が語り、私の愛を分かち合うとき、私はお前を通して語り、人々を私のもとへ導くのだ!」  

 

このプロセスを通して、私たちは「本当の自分」、そして「造られた目的」を見出していきます。 でも、それには時間がかかるのです。 

 

日本の鏡文化とアイデンティティの象徴性  

YouTube「What the Ancients Knew part 1 of 3 Japan」32:30〜34:20 

 

コリント人への第一の手紙 第13章より:  

 11 幼子だったとき、わたしは幼子のように話し、幼子のように思い、幼子のように考えていた。成人した今、幼子のことを棄てた。 12 わたしたちは、今は、鏡におぼろに映ったものを見ている。だがそのときには、顔と顔とを合わせて見ることになる。わたしは、今は一部しか知らなくとも、そのときには、はっきり知られているようにはっきり知ることになる。


子どもが成長して親の姿に似ていくように、私たちもイエスの姿に似ていくのです。  

この「練り清められる」プロセスには時間がかかります。 それでいいのです。焦らず、忍耐強くいましょう。 ただ一つ覚えていてください—あなたが誰のかたちに造られたか。 それを思い出すことが、あなたの人生を変えていきます。  


あなたは偉大さのために造られました。 あなたは、養子として迎えられた「家」の文化を、世界へと運ぶ使命を持っています。 そのために必要なのは、誰のかたちに造られたかを思い出すことです。 

 

宿題:神は人を誰のかたちに造ったでしょうか?  

課題:創世記 1章26〜27節を読むこと  

26 神は言われた。「われわれのかたちに、われわれに似せて人を造ろう。彼らが海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地を這うすべてのものを支配するように。」  

27 神はご自身のかたちに人を創造された。神のかたちに彼を創造し、男と女に彼らを創造された。


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