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らい病の男を癒すイエス

  • 3月2日
  • 読了時間: 8分

「らい病の男を癒すイエス」

マタイの福音書 8:1-4

説教者:マーク・バーチ牧師 神戸ユニオン教会 2025年3月2日


聖書箇所:マタイによる福音書 8章1-4節(新改訳)


1 イエスが山から降りて来られると、大勢の群衆がついて来た。 2 すると、重い皮膚病を患っている人が来て、イエスの前にひざまずいて言った。「主よ、もし御心がそうでしたら、私をきよくすることがおできになります。」 3 イエスは手を伸ばして彼に触れ、「わたしの心はそうだ。きよくなれ」と言われた。すると、たちまち彼の重い皮膚病はきよくなった。 4 イエスは彼に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。ただ、行って祭司にあなたの体を見せ、彼らに証しをするために、モーセが命じた供え物をささげなさい。」


私のヒーローは、ボールを投げたり、誰かを強く殴ったりする人ではありません。誤解しないでください。私はスポーツが大好きですが、スポーツ選手のサインを欲しがるような人間ではありません。私のヒーローは、信仰を生き、プロのアスリートが直面するどんな障害よりもはるかに大きな驚くべき障害を乗り越える人々です。


数週間前、メアリーが、神に対する信じられないほどの深さと愛を持った中国人クリスチャン、ウォッチマン・ニーが好きだと言いました。彼は私のヒーローの一人です。これらのヒーローのもう一人は、カトリックの宣教師、ジョセフ・ダミアン神父です。彼はハワイで「最も小さい者たち」に仕えるように召されていると感じました。具体的には、ハンセン病(一般的にらい病として知られています)に苦しむ人々です。


ダミアン神父は彼らと共に暮らし、彼らのニーズを擁護し、「最も小さい者たち」であるこれらの兄弟姉妹への思いやりと支援を求めました。らい病は彼らの健康を奪い、隔離された生活を強い、文字通り触れることができない存在にしました。彼はハワイのモロカイ島で彼らに奉仕しました。時が経つにつれて、苦しむ人々は彼を愛し、彼の犠牲的な生き方を尊敬するようになりました。


物語によれば、ある朝、彼が礼拝の準備をしていたとき、誤って足に熱湯をこぼしました。それは痛みを引き起こすはずでした。彼は水が皮膚に当たるのを見ましたが、何も感じませんでした。その瞬間、彼は気づきました。彼がハンセン病に感染したことを。彼は距離を保ち、自分自身を守り、彼らに触れないように警告されていました。しかし、彼はそれでも触れました。触れずに彼らに奉仕する方法を知らなかったからです。


その朝、彼は会衆の前に立ち、「私の仲間の信仰者たち」ではなく、「私の仲間のらい病人たち」として会衆に語りかけました。彼は奉仕する人々のひとりになったのです。彼は1889年に亡くなるまで奉仕を続け、愛する人々を決して離れませんでした。彼の体は病に屈しましたが、彼の心と信仰は生き続けました。私たちの世界は肉体を非常に重視しますが、私たちの主は信仰を重視されます。


ある男が彼の犬について話してくれたことを覚えています。彼は顔に身体的な奇形があり、ほとんどの人が目をそらしました。彼は私に、神は彼の犬のようだと話しました。神は私だけを見て、私の見た目ではなく、私が何者であるかを愛してくれると。私は少し恥ずかしく思いました。なぜなら、最初に彼に会ったとき、私は無理をして彼を見なければならなかったからです。神はそうする必要はありません。あなたの心の状態はどうですか?


らい病の聖書的意義:

私たちは現在、らい病(ハンセン病)が主に皮膚、神経、時には目や呼吸器系に影響を与える細菌感染症であることを知っています。しかし、聖書の時代には、それは罪と神からの分離の象徴、神からの呪いまたは裁きと考えられていました。

  • 出エジプト記 4:6: 神はモーセに彼の手をらい病にし、その後回復させることによって、神が支配していることを示すしるしを与えました。

  • レビ記 13-14: 癒された人々のための清めの儀式を含む、病気の診断と取り扱いに関する詳細な法律。

  • 民数記 12:10-15: モーセの姉妹であるミリアムは罰としてらい病に打たれましたが、後にモーセが彼女のためにとりなした後に癒されました。


らい病の最も劇的な物語の1つは、列王記第二 5章のナアマンの物語です。力を持つ司令官であるナアマンは、らい病に苦しみ、預言者エリシャに癒しを求めました。彼は、たまたまユダヤ人だったが、主人のことを非常に思っていた彼の奴隷の少女から預言者のことを聞きました。彼女は偉大な預言者エリシャのことを彼に話したのです。それで彼はイスラエルに旅をし、騒ぎを引き起こしました。しかし、彼がエリシャの小屋に来たとき、エリシャはナアマンに会うことさえしませんでした。代わりに、彼はナアマンにヨルダン川で7回洗うようにというメッセージを送りました。


ナアマンは激怒しました。私が誰だか知らないのか?私のニーズを知らないのか?彼は劇的な奇跡、壮大なショーを期待していました。あるいは不可能な課題を。それなのに彼が言われたのは、ヨルダン川で7回洗うことだけでした。彼は自分の国の川の方がヨルダン川よりも優れていると不満を述べました(ヨルダン川は泥が多くて冷たいことを私たちは知っています)。しかし、彼の僕たちは彼に預言者の言葉を聞くように促しました。「もし預言者があなたに難しいことをするように言ったとしても、あなたはそうしたでしょう?」 (列王記第二 5:13)。謙虚になったナアマンはヨルダン川で洗い、彼の皮膚は回復しました。ただ元の状態に戻っただけでなく、幼い子供のようになったのです!


神はしばしば私たちが求める以上のものを与えてくださいます。ナアマンは癒しを望んでいましたが、神は彼に完全な回復を与えました。彼は預言者との触れ合いを期待していましたが、彼は謙虚さと従順の教訓を受けました。

私は神学校時代に使っていた古いコンピューターを覚えています。それは古くてボロボロでした。起動に非常に時間がかかり、充電もすぐに切れました。タイプすると、キーに触れてから文字が表示されるまでに3秒の遅延がありました。しかし、私はそれに慣れていました。しかし、ワード文書が機能しなくなったとき、私はコンピューター科学者である兄弟にそれを見てもらうように頼みました。彼はそれを受け取り、1週間後に私に返しました。私はワード文書が機能することを望んでいただけだったのですが、電源を入れるとすぐに起動しました。彼は私が求めた以上のすべてのものを修正してくれました。文字がすぐに画面に表示されることに慣れるのに少し時間がかかりました。それが神がエリシャのためにしてくださったことです。


現代のらい病:私たちは誰を避けるのか?

イエスの時代、らい病患者は地域社会から追放されました。彼らが誰かに近づくと、「汚れた!汚れた!」と叫ぶ必要がありました。人々は彼らから逃げました。そして、私たちは今日もそうしているのではないでしょうか?

  • 「私はCOVIDです。」

  • 「私はAIDSです。」

  • 「私は精神疾患に苦しんでいます。」


人々は離れていき、人ではなく病気を扱います。「罪は憎むが、罪人は憎まない」というキリスト教の言葉があります。しかし、あまりにも頻繁に、私たちはそれらを一緒にして両方を憎みます。弟子たちがイエスに「この人が盲目になったのは、だれが罪を犯したからですか。この人ですか。その両親ですか。」と尋ねたように(ヨハネによる福音書 9:1-3)。


私たちはもっとよく学ぶべきでしたが、そうではありませんでした。1980年代、AIDS患者はらい病患者のように扱われ、特別な病院の病棟に隔離されました。多くの人があなたに言わないこと(ある特定の物語に合わないため)は、クリスチャンの看護師が最初にラテックス手袋を脱いで思いやりを持って彼らに触れた人々の中にいたということです。初期の患者の中には、看護師が素手で肩に手を置いたときのことを涙ながらに語る人もいます。


そして最近、COVIDのパンデミックの間、私たちは同じことを見ました。恐怖が蔓延しています。人々は隔離されました。


数か月前、私は地下鉄に乗っていました。ホームレスの男が私の隣に座っていました。すぐに、反対側のビジネスマンが飛び起きて立ち去りました。男は臭いがしました。彼は汚れていて、独り言を言っていました。正直に言うと、私も立ち上がりたかったです。しかし、代わりに、私は駅に着くまで彼のために静かに祈りました。私は神に彼を癒してくださるように祈りました。問題を抱えているこの人に平安を与えてください、と。


私たちは気難しい人に出会うと、肉体的にも感情的にも避けたくなります。しかし、イエスは別の道を示してくださいます。人間の本能に従うのか、あるいはイエスに従うのか。私たちの多くは、らい病が癒されるような奇跡を目にすることはないでしょうが、私たちは誰でも、困難な状況にある人を励ますために、手を差し伸べたり、肩を叩いたりすることができます。そしてそうすべきです。


山上の説教の後、イエスは群衆に囲まれました。らい病の男がイエスの前に現れてひざまづき、こう言いました。「主よ、もしあなたがお望みなら、私を清くすることができます」

まず、これは質問ではありませんでした。信仰の表明でした。彼は、「私を癒すことができますか?」とは尋ねませんでした。彼は宣言しました。「あなたは私を癒すことができます。そうしてくださいますか」と。


イエスはまず、彼に触れて応えられました。癒される前に触れておられます。伝染病にある状態であってもイエスはまずその男に触れられました。 なぜなら、その男は何年も人に触れられたことがなかったからです。彼の体を癒す前に、イエスは彼の孤独を癒されたのです。


もしあなたがらい病人のように感じているなら、そして私たちの内にもそう感じている人がいるでしょう。教会から、らい病患者のように扱われたと感じたことがある人もおられると思います(許してください)。 しかし、あなたがイエスに手を差し伸べるとき、イエスはすでにあなたに手を差し伸べておられることを知っていてください。



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